Turtle's Investing Blog

元証券マンアラサー「かめさん」が、同世代の若者に知っていただきたい「投資」にまつわる記事を紹介します。

資産運用を若者がしなくてはならない理由。

本日のテーマですが「資産運用を若者がしなくてはならない理由」について論説していきたいと思います。

私かめさんも実は社会人で証券会社に入社するまで、経済学部の学生なのに、

「株式投資」などといった投資の世界に踏み込もうと思ったこともありませんでしたし興味なんか特にありませんでした

良くも悪くもこのブログを書くきっかけとなったのは、証券会社との出会いからです。

私が入社した当時は、日経平均株価が8000円台!で、

とてもではありませんが投資を始めてみようという空気にはありませんでした。

でも、今の若者に必要なことは「自分の資産は自分で築く」ということだと私は思います。

つまりは自分自身で金融資産に投資をし、自分で資産を築くことに他なりません。

この理由についていくつか論点をあげてご説明したいと思います。

①預金神話は終了した?

みなさんも子供の頃(もしくは今も?)、ご両親に「お金は貯めなさい」と教えられた経験はないでしょうか?

私の実家は資産運用も特にしておらず、こういわれて育ってきた世代です。

ましてや、株式や投資信託の資産運用は「するな!」と教えられ、育ってきました。

ですが、この考えだけでは非常に危険です。

重要なことなので大きな文字で強調しました。

なぜこの考えだけでは危険なのか?次のグラフを見てみましょう。

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こちらは直近30年間の銀行預金の金利推移です。

私たちの両親世代は金利水準の高かった1990年代前半のことを指しているのかもしれません。

この頃は金利が年間約6%ついていますから、

銀行にお金を預けておけば100万円が106万円になるという計算になります。

しかしながら、現在の定期預金の金利は年間0.01%です。

つまり、銀行にお金を預けておけば100万円が100万100円にしかなりません

そのようなご時世にこのアドバイスは適切か?と考えてみると、必ずしもそうではないことがいえると思います。

ただし、重要なのは「預金は元本保証が1000万円まで認められる」 のに対し、資産運用をする場合、金融商品によって違いますがいくつかのリスクを考慮しなくてはなりません。

この点も非常に重要なので、押さえておきましょう。

②日本国のメッセージとして「自分の資産は自分で守れ」と発している

近頃「NISA」や「iDeCo」、「401K(確定拠出年金)」といった言葉をみなさん聞かれたことはありませんか?

それぞれ詳細の説明は省きますが、全てに共通するキーワードは「投資」「自分の老後の資産は自分の責任を持って運用しなさい」ということです。

現在は老後に受給することができる年金の受給開始年齢は「65歳」となっていますが、将来引き上げられる可能性があります。

というのも、現在のまま年金を払い続けていると、年金保険料支払者つまり若者の数が少子化の影響で少なくなり年金受給者つまり高齢者の数が高齢化の影響で多くなりますので年金支払原資が足りなくなることが予測されます。

そうなると国としては、

①年金支給額を減らすか②年金受給開始年齢を遅らせるか、このどちらかを選択しなくてはなりません。

現状日本の年金制度は「現役世代が支払った年金保険料を、そのまま現在の年金受給者に支払っている制度」を採用しておりますので、将来的にはどちらかの策をとらざるを得ないのではと思います。

そうすると、年金もあてにはならなくなるので自分自身で資産運用をしましょう、ということになるわけです。

加えて、退職金も以前は企業が一括で支払をしていましたが、

近年企業からみると退職金の運用コスト(人件費など)、

あるいは運用失敗リスクなどとこう言った側面も気になるということで、

大企業を中心に「401K(確定拠出年金)」の導入が進んでいるという背景があります。

こうしたことからも年金や退職金をあてにすることなく、資産運用することが必要不可欠な時代になっていると思います。

なお、年金に関することはテレビでもよく出ている堀古英司さんの書籍がわかりやすいので興味がある方は一度読んでみると良いと思います。

(「リスクを取らないリスク」という書籍です。Amazonだと非常に安く売っています。)

③現状はよくよくわかりました!何をすれば良いですか?

ここまでが私個人的に証券会社を退職し、自分自身で投資をはじめたきっかけ部分になります。

では具体的に何をすれば良いのか?ということですが、次回以降の詳しくご紹介をしますので、箇条書きにしておきます。

  • 資産運用に使用する金融商品にはどういった特徴があるのか
  • 資産運用の方法について知る
  • 資産運用をはじめてみるにあたって口座を開設する必要がある
  • 資産運用に使用する金融商品を決める
  • 資産運用をしてみて、うまくいっている部分・いっていない部分を検証する

といった具合です。

「この分野は非常に難しくてわからない!」という人も多いかと思います。

 

「大丈夫です。だって学校やご両親に教わっていないのだから。」

 

何も恐れる必要はありません。まずは資産運用に関して知ることが重要です。

知ろうとしなければ何もできません。

簡単なことから一歩ずつ、歩んでいきましょう。