Turtle's Investing Blog

元証券マンアラサー「かめさん」が、同世代の若者に知っていただきたい「投資」にまつわる記事を紹介します。

日経平均株価14連騰! 〜現状を知る〜

みなさんこんばんは!

今日は歴史的な日になりましたね。

なんと、日経平均株価が14連騰したのです。

さかのぼること、56年9ヶ月前の1960年12月21日~61年1月11日に記録した連騰記録に並んだのです。

1960年って・・・このブログを読んでいる皆様のご両親が生まれているかどうか怪しいぐらい前に遡ります。

今日明日と、日経平均株価の現状分析と今後について2回にわたって紹介していきたいと思います。

実は2年ほど前も12連騰記録がありましたが、そのときは急ピッチで株価が上昇したので、その後チャイナショック等もあり、下落してしまいました。

今回のチャートはこのような形になります。

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20400円台から21400円台までの緩やかな上昇です。

なので、あまり実感がないとメディアでは騒がれていますが、その後どうなっていくのか?ということを私なりに考察していきたいと思います。

その前に長期的に日経平均株価はどのように変動してきたのか、チャートと一緒に見ていきたいと思います。

 

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ここ20年間のチャートです。出来高を見ると、以前よりも増加傾向にあります。

そこで、現状を考察していきたいと思います。

①出来高が2003年から上昇傾向にある

中長期的に見ると、2003年を境に月間の出来高が急激に上昇していると思います。今までは平均20000万株台だったものが、平均40000万株台になっていると思います。

ここから読み取れることは「国内投資家のみならず、海外投資家の参入割合が増加してきた」ということが言えるかと思います。

外国人売買比率(JPX日本取引所発表)によると、2003年は約47%だったものが、2017年には約70%に達しています。

つまり、この年を境に株価動向を握っているのは国内投資家ではなく外国人投資家であることがいえます。

 

②日本銀行の株式買い入れ

実は日本銀行は株式の買い入れを定期的におこなっています。

といっても、日本銀行自体は個別企業の株式を買うことができないので、

ETFという指数に連動した商品を購入することで間接的に株式を購入しているということになります。

じゃあ、年間いくら購入しているか?というと、

現在のところ「年間6兆円規模」で購入しています。

6兆円って・・・すごいですよね。

ただ現段階で結構購入しているので、今後株価が上昇して来るとこれらをいずれどこかで売却するという選択をしなければなりません。

ただこのあたりを実行するときは、市場に与える影響も大きいので、今すぐに売却というお話にはならないと思いますが頭の片隅には入れておきましょう。

 

③現在の21000円台で買っている人は?

先ほどのチャートを見ていただけるとお分かりだと思いますが、

買っている人は誰もいません。

バブルのときに買った人がいるじゃないか!と答えられる方もいらっしゃると思いますが、さきほどの外国人投資家というのは「長期的なスパンで投資をしているのではなく、短期的なスパンで投資」をしています。

この姿勢も覚えておきましょう。